先週末、東京精神保健福祉士協会の「自殺ハイリスク者とのかかわり方~コミュニケーションの基本と具体的な対応を考える~」に参加してきました。

 

そういえば私は精神保健福祉士でもありました。

この研修の内容の要点をまとめました。(青色は佐藤のコメント)

 

<平成30年版自殺対策白書・平成27年度版警察庁「自殺統計」>

・10歳~40歳の死因第一位は自殺。

・自殺原因・動機の1位は健康問題。経済・生活問題は漸減傾向。

※好景気の影響と思われる。リーマンショック時が近年では最も高い。

・自殺企図手段の割合は首吊りが約60%

・自殺未遂者の精神科診断は気分障害と物質関連障害で50%以上を占める。

 

<自殺の心理>

🔻精神通・・・心の強い痛み、苦悩(強烈な恥、罪悪感、恐れ、心配、孤独感、不安、年老いていく恐怖、など)のことであり、精神通や絶望感が非常に大きい場合、人格面の脆弱性がなくとも自殺は起こりうる。

🔻両価性・・・死にたい、けど死にたくない

🔻精神症状・・・心理的視野狭窄、思考の柔軟性欠如、絶望感、自責、精神病症状

 

<自殺の危険因子>

・過去の自殺企図歴

・精神疾患

・喪失体験

・年齢、性別

・サポート不足

・事故傾性(希死念慮があるときはちょっとした怪我や事故に遭いやすい)

・性格

・被虐待歴

・他者の死の影響

 

<自殺の対人関係理論~ジョイナー>

🔻自殺潜在能力・・・自殺への曝露、痛み閾値の高さ、自傷の既往

→これらはなかなか変化させにくい

🔻所属感の減弱・・・様々な発想あり(アドラーの言う共同体感覚の醸成)

🔻負担感の知覚・・・現実的な問題解決によって緩和させ得る

 

<希死念慮のアセスメント>

・計画性

・手段へのアクセス可能性

・出現時期と持続性

・強度

・遺書、死後の整理の有無

 

<Talk の原則>

・tell→相談者が心配していることを伝える

・ask→死にたいという気持ちを素直に尋ねる「もしかして死にたいと思ってませんか?」

・listen→気持ちを傾聴する

・keep safe→安全を確保し、保障する

 

<他参考になったところ>

・死にたいは、行き詰まった末の対処(問題解決志向)の思考。そう考えざるを得ない状況に置かれていると理解する。→希死念慮は基本的に感情ではない。

・声の掛け方

「とても辛い状況だったと思います。お話ししてくださってありがとうございます。」

「これまで一生懸命何とかしようと頑張ってこられたんですね。」

・死んでしまいたいには共感しがたいが、それほどの苦しみあることに共感できる。

・対象者は「あなた」ではなく「名前」で呼ぶ