今日は連携している福祉事業所でアドラー心理学講座をやってきました。

その後、夜に介護や福祉業界で働いている人のワークショップに参加しました。

そこで、様々な介護事業所等で働いている方々が、ゲストスピーカーとして自分の事業所の説明や等のお話をしていました。

そしたら、ん?
どっかで見たことある顔・・・声・・・あ!?

その顔を見たのは約8年ぶりぐらいでしょうか。
私がかつて、山形の麻雀店で責任者をやっていた時に、学生バイトとして入ってきた子というには失礼な、大人の男性が施設長と自己紹介して喋っていました。

その雄弁な喋り振りに当時のことを思わず思い起こしてしまいました。

20代前半にして、その子は考え方も話しぶりも聡明さが滲み出ていて、そして柔和な表情をも兼ね備えていました。

あの当時、変なキャラやら濃いキャラから十人十色の客から、お店のパワフル経営者から、従業員から、それこそ娑婆?ではあり得ないようなすったもんだのある環境の中で、素晴らしいまでのバランス感覚で、誰から嫌われるでもなく好青年として働いていました。

ちなみに、その頃の私はというと、そこで働いていた十数年で最も経営者に反発し、それに対し、烈火として建物が壊れるんでないかぐらいの経営者の怒声が飛び散るような状況でした。そしてその結果として干されて、挙句すさまじいまでのパワハラの渦中にありました。

とても書けるような内容でないこともしばしばあり、私は全部耐えると決めたので耐えていましたが、あまりに惨めな状況は、若い学生の子からしたら、多勢の方に与して憐みの対象にもなり得たかもしれません。

しかし彼は、その一部始終を見ていたのにも関わらず、一切表情を変化させず、かつ評価判断して誰かの側に付く素振りも一切見せず、見事なまでのバランス感覚で柔和な表情のままに店を去っていったのでした。

その彼が、おそらく30代半ばにして施設長となり、流暢に特別養護老人ホームとはなんぞや、そこでのやりがいとはなんぞや、自分の責任は部下の成長にあると明言しているその姿に、全て納得のいく思いで聞いていました。参加者や他のゲストスピーカーたちも聞き入っていました。


そして、休憩時・・・私はつかつかと歩み寄り、声を掛けました。

「〇〇君」

ビックリした表情で「たけはるさんじゃないですか」と彼は返答しました。

そして、お互いのその後の経過などを話し合ったのでした。

 

私の暗黒時代を知る数少ない人にまさか出会えて、まるでベトナム戦争で時間を共にした帰還兵?が街でバッタリ会うような心境でしょうか。ちょっと違うかな。

まぁ、それはさておき、しかもそれが彼であることに、何とも人生って味わい深いなぁと後にしたのでした。