今日はマイナス感情との付き合い方についてお話ししていきたいと思います。

人間はいろんな感情を感じます。

喜怒哀楽と言います。
喜ぶ、怒る、悲しむ、楽しむ。

それだけじゃないですよね。

感情表現は色んなものがあるんですけど、むかつくであるとか、切ないとか、イライラする、

嫉妬する、妬ましい、羨ましい、後悔する、イキイキする、わくわくする、ドキドキする、不安、恐怖、心配、絶望、希望といったような言葉があるわけなんですけども、マイナス感情ってなかなか厄介ですよね。

誰しもがこのマイナス感情を感じざるを得ないんですけれども、ところが時にこのマイナス感情を感じることができなくなってしまう人がいます。

感じることができないというよりもむしろ言葉を正確に言うならば、感情に蓋をしてしまう。

そこにはいろんな目的があると思うんですね。

自分さえ我慢してればこの場が収まるからということで、不満は置いといて場の調和に努めるっていうか平和に努めることもあるかもしれないし、今自分が怒ったら100倍返しくらっちゃうかなっていうことで我慢したりするかもしれないし、あるいはこれ虐待された方とかに結構多いんですけれども、感情を失う人がいるんですよ。

感情が麻痺する。
殴られる時に痛くないって言う人がいます。

これは、あまりにも厳しい現実を逃れるために人間の本能的な防衛のようなもので、感情を感じなくさせるんですね。

そういった感じで自分の感情を人は抑えていくわけなんですけれども、最初はいいですよ。

ちょっと我慢すれば。

しかし、これが生き方の癖として我慢する癖が習慣になると何が起こるかって言うと、もし自分の心の容器があるとしたら感情をぽいぽいぽいぽい入れるんですけれども、蓋をします。

最初は容器に入ったんだけど、段々パンパンになってくるんですよ。

パンパンになってくると心が身体症状に

出てきて、ガタガタガタガタ揺れ動いて、なんか胸が痛くなったりとか、頭痛したりとか、なんかお腹痛くなったり、キリキリしたりして、些細なことでキレちゃう。

悲しくもないのに悲しくなっちゃって涙が出ちゃう。
体が悲鳴を上げるんです。

これが行き過ぎると、自分が今怒ってるのか、悲しいのか、腹が減ってるのか、疲れてるのか、全くわけがわからなくなっちゃって、とにかく自分の中で何かとんでもないことが起こっている。

どす黒い何かが起こってるのは分かるんだけれども、それを言語化できないような状態にまで追い込まれます。

そしてそれが行き過ぎると何が起こるかって言うと人は必ず解放を求めます。

何らかの形で解放しようとする。

それは健全な方向とか芸術表現であるとかに行けばいいんですけれども、時にそれがいびつな形で表現されることがあります。

暴力であったりとか、自分を傷つけたりする。自傷行為っていうのは自分を傷つけてるって言うけれども、あれは決してそうじゃないんですね。

自分を解放するために、自分を守るために、自傷行為っていうのも歪な形で行ったりするわけなんですよ。

リストカットっていうのは痛いと思うかもしれません。
けれどもやってる時にスーッとするっていう風に仰る方はしばしばいます。

パンパンになった感情がフワッと解放されるかのようです。
そういったことがあるからこれまた依存的になっていくわけなんです。

感情は解放する必要があるって事です。
これは解放できないでいると次に何が起こるかと言うと解離。

自分を現実から向き合わせないために感じなくなっちゃう。
遠い世界にいるような感じになる。

これが更に行き過ぎると多重人格。
人格をスイッチする。

今の人格じゃ持たないから次の人格にスイッチするみたいなことにもなったりするわけなんです。

じゃあどうすればいいかなんですけれども、感情をまず気づくこと。

今どういう状態か、モヤモヤしてんのか、苦しいのか、腹が立ってんのか、悲しいのか、ざわざわしてんのか、とにかく今の自分の感情で何が起こっているのか気づくこと。

気づいたら、あーだこーだじゃなくてここにいるんだな、こう感じているんだなって認めること。

できれば表現する。
感情を表現する。

それは例えば、書くっていうことかもしれない。

日記は自分にとって有用なことで、頭の整理というメリットもあるでしょうけれども、自分の感情を外に出すことで感情が消化されるんです。

感情はナマ物です。
消化されないと自分の心の容器の中で腐ってドロドロになって、パンパンになって、どす黒くなっていきます。

感情を消化することで流れていきます。

それで感情表現するわけなんですけれども、感情を書くであるとか、あるいはカラオケで叫ぶであるとか、呟く。

ムカつくなこの野郎みたいな感じでつぶやいてみる。であるとか私悲しいんだなとか、私ドキドキしてんだなという風に呟いてみるとか、あと誰かに言ってみる。すごい緊張してきとかね、そういう風に表現する。

このように感情表現をしていく事が、自分の感情に蓋をする人に必要になってきます。

そのためには、まず感情に気づくこと。
センサーとしてね。

感情を見ないように、目を背けようとするのではなくて、まずいるんだなって気づくこと、認めてあげること、そして表現すること。

この三つを習慣化していくことで、ポリバケツにずっと溜まり続けた人生から、一定程度生ゴミの日にゴミ出しみたいな感じで、ゴミ捨てに行ってもらう。

消化する。
流れていくようになる。

これがマイナス感情との大切な付き合い方なんですね。
是非、感情は表現してください。

絵でもいい、書くことでもいい、歌うことでもいい、何らかの形で自分の外に出すこと。

これをしてみてはいかがでしょうか。

はい、じゃあ今日はこれで終わります。
ありがとうございました。

(※ポッドキャスト音声配信用に録音したものを文字起こししました)


「マイナス感情との付き合い方(ポッドキャスト音声配信用データ)」

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