今日は、友人に勧められた「blank13」という映画を見てきた。
斎藤工が監督をやったもので、約一時間ぐらいの短めの映画。

全国の上映館を調べたら、唯一やってたとこの最終日。しかも商店街の自主映画館みたいな10数人ぐらいしか席がないこじんまりとした映画館。

笑っちゃったのは、始まって15分ぐらい経った所でいきなりスクリーンがブツッと切れて、館内の明かりが点く。

なんだなんだと思ったら館内放送。

「日本語字幕つきで放映する予定でしたが、字幕が付いてないものを放映してしまいましたので、大変申し訳ありませんが最初から放映し直します

マジっすか!?

そして再び最初から始まる・・・
俺、この後予定あるんだけど・・・

なんか学校の上映会みたいな緩さ。

内容は、雀荘通いで借金漬けのリリー・フランキー演じる親父を巡る家族の実話。

ダメオヤジだけど人間的臭くて憎めないような。何かやりきれなさと、味わい深さの残る作品だった。

昔読んだ宮本輝の「泥の川」をなんとなく思い出した。もうどんな話だっかたはあんまり覚えてないけど、出てくるキャラクター達の空気感は似ているように思う。

斎藤工は人間の悲哀を垣間見てきたに違いない。そんな風に思った。

「blank13」
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そういえば、私が雀荘で働いていた時の客なり、従業員なりで覚えてるのは、ろくでもない連中ばかりだ。いわゆる普通の人はあまり覚えていない。

キャラが立っている人が多かった。
スネに傷があり全うな社会で生きてないような人たちもしばしば。

リアルに小指なかったり、銀行に店の金を両替しに行ってそのままトンズラこいたり、麻雀に負け続けて途方もない借金抱えたり、あまりの厳しさに夜逃げした従業員の数は覚えていない。

リリー・フランキー演じるおっちゃんのような、いいお客さんとの思い出もあったように思うけど、思い出すのはアクの強い人ばっかり。

あの頃の常連のお客さん達は、今どこで何をしているんだろう。
ポンだの、チーだの、ロンだの、チョンボだの、よう毎日やってたなぁ。

どうしても、この頃のことを考えると、店のオーナーのことが頭から離れない。もう、十年も経っているのに、傷はまだ癒えてないんだろう。いや、もう癒えないのかもしれない。